糖尿病には有名な合併症が3つあります。
そのうちの一つが糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)です。

糖尿病性腎症は糖尿病の悪い影響が腎臓に出てしまった症状で、現在では透析療法を受ける患者さんの原因疾患の第1位を占めている病気。
人工透析を受けなくて済むように、健康に過ごしたいですね。

ここでは、そんな糖尿病性腎症について詳しく書いていきます。

糖尿病性腎症って何?

糖尿病性腎症は腎臓に関わる病気です。

腎臓は普段、血液を濾過し体内の老廃物等を尿として排出しています。
高血糖の状態が続くと、腎臓の糸球体という組織の血管にダメージが出て上手く濾過できなくなります。

すると、血液中にたんぱく質等が溜まり続けることになり、そのうち自力で濾過できなくなってしまうのです。

この状態を放置しておくと、人工透析によって老廃物などを排出しなければならなくなることも
人工透析を受けなくて済むようしっかりと対策をうちたいですね。

糖尿病性腎症の原因はどんなもの?

糖尿病による高血糖が原因の一つ。
高血糖な状態が長く続くことで全身の動脈硬化が始まってしまうのです。
腎臓の調子や機能が悪くなっていってしまう病気です。

根本的な原因はまだよく分かっていないようです。

糖尿病性腎症はどんな検査をするの?

糖尿病性腎症が起きると、尿の中にたんぱく質が出るようになります。
検尿をして、微量アルブミン(たんぱく質の一種)という物質が尿中にどの程度排出されているかを量ることで診断ができます。
そのため、糖尿病性腎症の検査には尿検査がよく用いられます。

糖尿病性腎症を食事でコントロールしよう!

糖尿病性腎症にかかった場合は、腎臓に負担をかけない食事を心がけましょう。
たんぱく質や塩分の摂取を抑えることが重要です。

普段の食事に含まれているたんぱく質量は思っているより多く、適正なたんぱく質量の食事は少なく感じてしまいます。
そのため、糖尿病性腎症にかかった時の食事は少しつらいものに感じられてしまいます。