動脈硬化という病気を知っていますか?

動脈硬化は、血管が硬くもろくなってしまう病気のことです。
そして動脈硬化は、命にかかわる病気の原因にもなります。

ここでは、その動脈硬化について詳しく書いていきます。

>>目次
1. 動脈硬化とは
– 動脈とは
– 動脈の構造
– 動脈硬化は、動脈が硬くもろくなること

2. 動脈硬化の原因は、LDLコレステロール

3. 動脈硬化はどのように悪化するの?
– コレステロールが酸化するとオキシステロールができ、それによって血管が狭くなる
– オキシステロールは血栓の原因にもなり、血管を詰まらせてしまう

4. 動脈硬化の種類
– アテローム性(粥状)動脈硬化の原因は、内膜にコレステロールが溜まること
– メンケルベルグ型動脈硬化は、血管が破れやすくなる
– 細動脈硬化の原因は、高血圧

5. 動脈硬化の5つの危険因子
– 動脈硬化と高血圧の関係は?
– 高脂血症の人は、動脈硬化になりやすい
– たばこは、動脈硬化になる前も後も危険
– 肥満の体は、動脈硬化に最も悪い
– 糖尿病患者は、動脈硬化の恐れあり

6. 動脈硬化かどうかは、どんな検査でわかるの?
– 検査の前に行うこと
– 画像検査
– 超音波(エコー)検査
– 血管内視鏡検査

7. 動脈硬化は、閉塞性動脈硬化症や脳梗塞などの原因に
– 狭心症・心筋梗塞
– 脳梗塞・頸動脈狭窄症
– 閉塞性動脈硬化症
– 腎硬化症・腎血管性高血圧・腎不全
– 大動脈瘤・大動脈解離/a>

8. 動脈硬化の予防には、食事の改善と運動が最適
– 動脈硬化に効果的な食事は?
– 運動をして、動脈硬化になりにくい体を手に入れましょう
– 動脈硬化を防ぐために、たばこは我慢しましょう
– 動脈硬化によく効く薬は?

9. 動脈硬化性疾患を防ぐ、2つの治療方法
– カテーテル治療
– バイパス手術

動脈硬化とは

動脈とは

人間の体は心臓から全身へ、全身から心臓へと血液を循環させています。
これにより、体の隅々まで酸素や栄養を行き渡らせています。

このとき心臓から全身へと酸素を送り出す血管を動脈。
全身から心臓に血液を戻す血管を静脈と言います。

動脈硬化は、このうちの動脈で起こる症状です。

動脈はただの血管の通り道ではなく、ポンプの役割をして血液を押し流しています。
そのため動脈の壁は厚く、弾力性や柔軟性があります。

動脈の構造

動脈は血液の通り道である内腔と、それを包む膜からできています。

動脈の膜は3層構造になっていて、内側から内膜・中膜・外膜と呼ばれています。
またそれぞれの膜はラップのような薄い膜ではなく、布団のように厚みのある膜です。

布団の中には羽毛が詰まっていますよね?
動脈のそれぞれの膜も同様に、膜の中に物質が溜まる構造になっています。

まとめると動脈は、中心から内腔・内膜・中膜・外膜で構成されています。
この中で『内膜』『内腔』という言葉はこれから何度も出てくるので、よく覚えておいてください。

動脈硬化は、動脈が硬くもろくなること

動脈硬化とは、動脈が硬くもろくなって弾力性と柔軟性がなくなることです。
動脈の弾力性と柔軟性がなくなると、動脈のポンプとしての働きが弱くなり、血液が体の隅々まで行き渡らなくなります。

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動脈硬化の原因は、LDLコレステロール

コレステロールって聞いたことはありませんか?
コレステロールは、中性脂肪などと同じ脂質の1種です。

実はコレステロールには、HDLコレステロール(善玉コレステロール)とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の2種類あります。
このうちのLDLコレステロールが、動脈硬化を引き起こしてしまいます。

LDLコレステロールは、血管を通ってコレステロールを運んでいます。

LDLコレステロールは増えすぎると、内腔から内膜に入り込んでしまいます。
そして内膜の中に溜まったLDLコレステロールは、やがて脂肪斑になってしまうのです。

脂肪班がやがて、動脈硬化を招いてしまいます。

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動脈硬化はどのように悪化するの?

コレステロールが酸化するとオキシステロールができ、それによって血管が狭くなる

脂肪斑が大きくなると、アテロームと呼ばれるようになります。
アテロームはおかゆ状の物質で、中にコレステロールを蓄えています。

アテロームの中にあるコレステロールが酸化(酸素と組み合わさること)すると、オキシステロール(超悪玉コレステロール)という物質になります。

このオキシステロールは、非常に毒性の高い物質。
そして、オキシステロールが内膜を攻撃。

内膜が攻撃されると、腫れて厚くなります。
そうすると、内膜が厚くなった分内腔が狭くなってしまいます。

このようにして血管の壁が厚く、硬くなることで動脈硬化が開始。
そして動脈硬化がどんどん進行すると、動脈硬化性疾患につながっていくのです。

オキシステロールは血栓の原因にもなり、血管を詰まらせてしまう

オキシステロールに攻撃された部分は、酸素が足りなくなってしまいます。
その部分に酸素を送るために、新しい血管が動脈の外から外膜、中膜を通って内膜に伸びてきます。

この新しい血管を新生血管と言います。

新生血管は新しくできた血管なので非常に細く弱いです。
そのため、出血しやすいです。

新生血管が何らかの原因で出血してしまうと、内膜に壊死(細胞や組織が死ぬこと)が起こってしまいます。

内膜が壊死してしまうと、内膜の中にあるアテロームを包みきれなくなってしまいます。
そうすると、内膜が破れてしまうことに。

内膜が破れると、そこを埋めようとして血栓というかさぶたができます。
このかさぶたを血栓と言います。

もともと狭くなっていた血管内に血栓ができると血流が途絶えてしまい、動脈硬化性疾患(脳梗塞や心筋梗塞など)につながります。

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動脈硬化の種類

動脈硬化には、以下の3つの種類があります。

  • アテローム性(粥状)動脈硬化
  • メンケルベルク型動脈硬化
  • 細動脈硬化

それぞれ発症しやすい場所や血管の種類に違いがあります。

アテローム性(粥状)動脈硬化の原因は、内膜にコレステロールが溜まること

アテローム性動脈硬化は、脳や心臓などの比較的太い血管で起こりやすい動脈硬化です。

コレステロールが内膜に溜まると、お粥(おかゆ)のようにドロドロとした物体になります。
このどろどろとした物体をアテロームと言います。

これが大きくなって血管内に詰まると、動脈が狭くなってしまい、血流が悪くなります。

メンケルベルグ型動脈硬化は、血管が破れやすくなる

メンケルベルグ型動脈硬化は、大動脈(心臓から血液を送り出す最初の血管)や頸動脈(首の動脈)などの中くらいの太さの血管で起こりやすい動脈硬化です。

メンケルベルグ型動脈硬化では、中膜にカルシウムがたまって硬くなります。
そして中膜がもろくなり、血管が破れやすくなります。

細動脈硬化の原因は、高血圧

細動脈硬化は、脳や腎臓にある細い血管で起こりやすい動脈硬化です。

細動脈硬化は高血圧が原因で起こり、血管が詰まりやすくなります。
また、動脈の3層が全体的に破裂しやすくなります。

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動脈硬化の5つの危険因子

動脈硬化の原因となる危険因子には、以下の5つがあります。

  • 高血圧
  • 高脂血症
  • たばこ
  • 肥満
  • 糖尿病

これらのいずれかになってしまった場合、動脈硬化になる可能性が高まります。
そのため、早くその病気を治す必要があります。

動脈硬化と高血圧の関係は?

血圧とは、血液によって血管が内側から押される圧力のことです。

つまり高血圧とは、血圧が常に高いことを言います。

高血圧になると血液によって血管壁が強く押されるため、内膜が傷つきやすくなってしまいます。
内膜が傷つくと、その隙間からLDLコレステロールが侵入し蓄積。

そのため、動脈硬化になるリスクが高まります。

高脂血症の人は、動脈硬化になりやすい

高脂血症とは、血液中にコレステロールの量が多い状態のこと。
血液中にコレステロールの量が多い人は、LDLコレステロールも多い可能性が高いです。

先ほども触れたように、LDLコレステロールが血液中に多いということは、動脈硬化になりやすいということです。

たばこは、動脈硬化になる前も後も危険

喫煙をしていると、以下のことが起こりやすくなります。

  • たばこに含まれる有害物質が内膜を傷つける
  • LDLコレステロールの酸化を促進する
  • 血栓ができやすくなる
  • 血管が収縮しやすくなる

上の2つは、動脈硬化の原因となります。
下の2つは動脈硬化になってしまった後、脳梗塞や心筋梗塞につながる原因となります。

肥満の体は、動脈硬化に最も悪い

肥満の人は高血圧や高脂血症、糖尿病などになりやすいです。
これらは、動脈硬化の危険因子です。

そのため肥満の解消こそが、動脈硬化を防ぐための近道といえます。

糖尿病患者は、動脈硬化の恐れあり

糖尿病とは、字の通り尿に糖分が多いことを言います。

尿は血液からできているので、糖尿病の人は血液中にも糖が多いことになります。
そのため血液中の余分な糖が、内膜を傷つけてしまう可能性があります。

内膜が傷つくとそこからLDLコレステロールが溜まり、動脈硬化につながってしまいます。

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動脈硬化かどうかは、どんな検査でわかるの?

国立循環器病センターによると、動脈硬化の検査方法として以下の4つがあります。

検査の前に行うこと

動脈硬化の疑いがある場合は、検査の前に以下のことを聞かれます。

  • 胸や足に痛みがないか
  • 手足がマヒしていないか
  • 家族の中に動脈硬化性疾患を抱えている人はいないか

これらに当てはまる人は、動脈硬化の可能性があります。

また実際に体を触ったり聴診器を使ったりして、動脈が狭くなっていないか調べます。

画像検査

CT検査

CT検査は、レントゲン写真(X線写真)をバージョンアップした検査です。

レントゲン写真では、体の正面や背後などの一方向からしか撮影できませんでした。
CT検査では360度をX線で撮影し、体を輪切りにした様子を観察することができます。

また撮影の時特殊な薬剤を血管内に注射することで、動脈がどのくらい狭くなっているか調べることができます。
この検査を血管造影検査と言います。

MRI検査

MRI検査では磁気を使って、CT検査と同様に体を輪切りにした画像を撮影します。

CT検査と違う点は、X線を使わないので放射線被爆がないところです。
しかし磁気を使っているため、ペースメーカー(心臓の拍動を管理する金属機械)が埋め込まれている人には使用できません。

超音波(エコー)検査

超音波とは、人間の耳には聞こえない音波のことです。
超音波検査では、この超音波を使います。

血管に発射した音波が反射して帰ってくる時間などを測り、血管の硬さや血流の流れを調べることができます。

血管内視鏡検査

内視鏡とは、細い管につながれたカメラのことです。
血管内視鏡検査では、この内視鏡を冠動脈(心臓の筋肉に血液を送る血管)に入れて検査をします。

内視鏡で直接血管内を観察することで、血管内の状況を把握することができます。

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動脈硬化は、閉塞性動脈硬化症や脳梗塞などの原因に

動脈硬化になると、血管が詰まりやすくなったり破れやすくなったりします。
それにより、命にかかわる病気になるリスクが高まります。

動脈硬化によって引き起こされる病気は以下の通りです。

  • 狭心症・心筋梗塞
  • 脳梗塞・頸動脈狭窄症
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 腎硬化症・腎血管性高血圧・腎不全
  • 大動脈瘤・大動脈解離

狭心症・心筋梗塞

冠動脈という血管は、心臓に酸素や栄養を送っています。
この冠動脈が動脈硬化になると、「狭心症」や「心筋梗塞」になりやすいです。

狭心症とは冠動脈が動脈硬化によって細くなり、心筋(心臓の筋肉)へ十分に酸素がいかなくなること。
狭心症になると、走った時などに急に胸が締め付けられるようになります。

また心筋梗塞は、動脈硬化によって狭くなった冠動脈に血栓(血液のかたまり)が詰まることで起こります。
冠動脈が詰まってしまうことで酸素が全く心筋に行かなくなり、心筋の組織が死んでしまいます。

心筋梗塞は、最悪の場合死に至るケースもあります。

脳梗塞・頸動脈狭窄症

脳の血管が動脈硬化になると、心筋梗塞と同じようにして血管が詰まってしまう可能性も。

脳の血管が詰まって脳梗塞に陥ると、脳細胞に酸素がいかなくなり、壊死してしまいます。
脳細胞が壊死すると、手足がマヒして動かなくなったりろれつが回らなくなったりしてしまいます。

脳に血液を送る血管は、合計で3本あります。
1つが脳底動脈と言って、脳の底のあたりにある動脈です。
残りの2つは頸動脈と言って、首にあります。

この頸動脈が動脈硬化になって血管が狭くなると、頸動脈狭窄症になります。
頸動脈狭窄症になると、脳梗塞の可能性が高まります。

閉塞性動脈硬化症

足の血管が動脈硬化になっている状態のことを、閉塞性動脈硬化症と言います。
閉塞性動脈硬化症になると足の動脈が狭くなってしまい、酸素や栄養が不十分に。

そうなると歩くときにいたんだり、皮膚に潰瘍(えぐられてくぼんだ箇所)ができたりします。
また、最悪の場合は足の先が壊死することもあるそうです。

腎硬化症・腎血管性高血圧・腎不全

腎臓の血管が動脈硬化になると、腎硬化症になります。
腎硬化症になると、腎機能(腎臓の機能)が低下ます。

腎臓の機能は、血圧をコントロールすることです。
そのため腎硬化症になると高血圧になり、腎血管性高血圧という状態になります。

高血圧は動脈硬化を促進するため、どんどん腎機能が低下し、最終的には腎不全になることも。
腎不全になると、腎臓のもう一つの機能である老廃物のろ過ができなくなり、どんどん体内に老廃物がたまっていってしまいます。

大動脈瘤・大動脈解離

大動脈は、心臓から全身へと血液を送り出すとても太い血管です。
この大動脈が動脈硬化になると、弾力性がなくなってしまいます。

そうすると心臓から送り出されてくる血液の圧力に耐え切れず、血管の一部がコブのように膨らんでしまいます。
このコブのことを、大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)と言います。

大動脈瘤がある場所は血管の壁がもろくなっているので、もしこのコブが破裂してしまうと大量に出血し、命にかかわる可能性も。

また大動脈が動脈硬化に陥ると、血管が縦に裂けてしまうこともあります。
このように大動脈が裂けることを大動脈解離と言い、最悪の場合は死に至るケースもあります。

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動脈硬化の予防には、食事の改善と運動が最適

動脈硬化の予防に必要なのは、肥満にならないこととLDLコレステロール値を低くすることです。

特に肥満は動脈硬化の危険因子を招きやすいので、注意が必要です。
これを防ぐには、食事や運動の改善が必要です。

またLDLコレステロール値を直接的に下げる方法としては、薬物療法があります。
さらにたばこを吸っている人の場合は、禁煙をすることで動脈硬化のリスクを減らすことができます。

動脈硬化に効果的な食事は?

動脈硬化を予防するためには、食事の量にも質にも気を付けることが必要です。

まず自分が1日に摂って良いエネルギーを知り、食事量を調整しましょう。
そして食事をただ減らすだけでなく、体に必要な栄養を摂ったうえで食事の量を減らすことが大切です。

適正エネルギー量を把握して、食事量を調整しましょう

1日に摂るべきエネルギー量は、体格や普段の運動量によって1人1人違います。
ではまず以下の表を使って、1日に摂取するべき適正エネルギー量を確認しましょう。

式の意味 補足
身長から
標準体重を調べる
身長(m)×身長×22
=標準体重(㎏)
標準体重(㎏)
=平均的な体重
標準体重から
適正エネルギー量を求める
標準体重×身体活動量
=適正エネルギー量(kcal)
身体活動量
=活動の程度によって消費されるエネルギー量
身体活動量
低い:25~30 普通:30~35 高い:35以上
歩行が1時間程度
デスクワークが多い職業
歩行は1日2時間程度
立って行う仕事が多い職業
1日に1時間以上
力仕事をしている

仮に身長175㎝で、デスクワークに従事している人の場合。

まず、1.75×1.75×22=67.375(㎏)が標準体重です。

そして身体活動量が低いので25とします。
すると適正エネルギー量は67.375×25=1684.375(kcal)となります。

適正エネルギー量を確認したら、それを上回らないようにカロリー計算をして食事をして下さい。

動脈硬化に良い食べ物は?

上で触れたように、食事の量を制限することは、動脈硬化を防ぐうえで非常に大切です。
しかしやみくもに量を減らしても、栄養が偏ってしまいよくありません。

そこでまずは、たんぱく質やビタミン、ミネラルを十分に摂取しましょう。

タンパク質は、青魚や大豆から摂取すると良いです。
特に青魚には、動脈硬化に良いとされるDHAが豊富に含まれています。

またミネラルの中でも、骨を作るカルシウムは欠かせません。
カルシウムは、大豆や小魚などに含まれています。

さらに、緑黄色野菜も多く食べるようにしましょう。
緑黄色野菜には、コレステロールの酸化を抑える働きがあります。

これらを十分に摂取できたら、残りのエネルギーを炭水化物(米など)や脂質で調節しましょう。
炭水化物や脂質は、摂りすぎると血液中に糖分が増え、動脈硬化につながります。

そのため炭水化物ではなく、タンパク質やビタミン、ミネラルなどを中心にした食事を心がけてください。

運動をして、動脈硬化になりにくい体を手に入れましょう

食事の改善と同じく、運動をすることも動脈硬化予防に大切です。

運動によってただ体脂肪が減るだけでなく、適度に筋肉がつくことで痩せやすい体になります。
そうすることで、肥満による動脈硬化の危険因子を避けることができます。

運動の中でも、肥満に最適なのは有酸素運動。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどの酸素を取り込みながら行う運動です。

有酸素運動では運動のエネルギー源として体脂肪を使うので、脂肪を落とすのに最適と言えます。

動脈硬化を防ぐために、たばこは我慢しましょう

たばこを吸っている人は、禁煙をしましょう。
先ほども触れたように、たばこの有害物質が血管壁を傷つけたり、LDLコレステロールを酸化させやすくしたりします。

どちらも動脈硬化を促進する原因となるので、たばこは我慢するようにしましょう。

動脈硬化によく効く薬は?

動脈硬化の原因となるLDLコレステロール値を下げるための薬としては、以下の4つが挙げられます。

  • スタチン
  • レジン
  • 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
  • プロブコール

ただこれらの薬剤には、副作用があるものもあります。
使用する場合は、医師としっかり相談してください。

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動脈硬化性疾患を防ぐ、2つの治療方法

動脈硬化自体を直接治すことは、残念ながら難しいそうです。
しかし動脈硬化によって狭くなってしまった血管を元に戻したり、新しく血液の通り道を作ったりすることはできます。

これらの手術により、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を防ぐことができます。

カテーテル治療

カテーテル治療とは、カテーテルという非常に細い管を用いて行う手術です。

まずカテーテルを血管内に入れ、血管が狭くなっているところまで進入します。
そこで管の中に入っている風船を膨らませ、血管を広げることができます。

また、ステントという金属の筒を使って血管を広げることもあります。

バイパス手術

バイパスとは、回り道という意味です。

バイパス手術では詰まってしまった血管とは別の、血液の回り道となる血管を新しく作ります。
これにより、止まってしまった血流を回復することができます。

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