女性は性ホルモンの影響を受けて生きています。
脳の下垂体から指令を受けて卵巣から分泌される美のホルモン“エストロゲン”。
このホルモンは新陳代謝を活性化するだけではなく、血中の悪玉コレステロールを肝臓に取り込む受容体を増やす働きがあるといわれています。

今回は閉経前後に適したコレステロール改善エクササイズをご紹介します。


スクリーンショット 2016-08-04 19.56.59

《著者紹介》
福島 多香恵
椅子を使った運動「チェアロビクス®」を創案し登録商標を取得。体幹強化重視、疾病予防に役立つ独自の運動レシピを創っている。


《閉経前》エストロゲン分泌中のダイエット

女性には月経があります。
月経終了時から排卵まで卵巣からエストロゲンが分泌され、それ以降はプロゲステロンが分泌されます。

エストロゲンはみずみずしい弾力のある肌、丸みのある身体をつくります。
また、脳内の神経物質セロトニンやドーパミンを増やす作用があるため明るく活発な気持ちになりやすくなります。

この時期の女性は痩せやすく、余分な体脂肪を落とすチャンスです。
過食に気をつけながら好きな運動を積極的に行ないましょう。

《閉経前》プロゲステロン分泌中のエクササクズ

プロゲステロン分泌中は水分やエネルギーを身体に溜め込みやすくなります。
肌も乾燥しやすくなることから、この時期はパックなどのお肌のお手入れが欠かせません。

スポーツ競技選手を対象とした研究において、この時期は背筋力低下が著しいといわれています。
プロゲステロンの影響で気分も落ち込みやすくなることから、この時期は猫背予防の運動を行ないましょう。

背筋の付着部が上腕骨にあることから、はじめに二の腕を鍛えます。
人の骨格筋は2種類の繊維、遅筋繊維と速筋繊維に分けられます。速筋繊維はa型とb型にわけられます。

たるみやすい二の腕は速筋繊維の割合が多いことから、両肘をまげて、すばやく肘を伸ばすことで速筋繊維を刺激して参りましょう。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-18-19-19-51 %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-18-19-19-28

上腕骨の骨頭は耳の下にくるようにまずは機敏に10回行いましょう。

続いてチェアロビクス®のトラの動きで背中の筋肉、広背筋を鍛えましょう。
お腹は引き締めたまま両手を前におきます。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-18-19-18-34

息を吐きながら、肩甲骨をお尻のポケットに入れるような気持ちで両手を下げてください。5回以上行います。

《閉経後》中性脂肪が燃焼すれば悪玉コレステロールが減少する

閉経後は悪玉コレステロールが増えやすくなります。
そのため、トータル的に運動不足にならないように気をつけましょう。
年齢とともにヒップが垂れて四角形になりやすくなるため、下半身の強化を行ってください。

椅子の背もたれに手を置いて、骨盤が動かないように片脚を前後に動かします。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-18-19-17-56 %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-18-19-16-04

後ろに動かすときは、ヒップが引き締まるのを感じましょう。
まずは各10回行いましょう。

女性の筋肉は男性よりも断面積が少ないことから、同じ姿勢をとっても苦痛になりにくい場合があります。
動かない生活からアクティブな生活を目指してください。