パーム油は、世の中の油でももっとも一般的な、いわゆる「植物油脂」と呼ばれる油だ。
固形でも液体でも便利に支えるため、もっとも消費量が多い油でもある。

そんなパーム油だが、メタボ的には全く嬉しくない油なのだ。
というのも、気づかないうちに摂取してしまうことが多いため、結果として食べている油の量が多くなってしまいがちなのだ。
また、トランス脂肪酸と同様、健康によくないという研究も発表されつつある。

今回は、そんなパーム油について簡単に確認していこう。

パーム油とは

パーム油って何?

パーム油は、アブラヤシの実から採れる植物油だ。
世界でもっとも流通している油でもある。

パーム油の使い方は様々で、食用だけでなく、洗剤や塗料にも多く使われている。
食用としてはよく「植物油脂」の名前で用いられている。

パーム油の使われ方

先にも述べた通り、パーム油は主に「植物油脂」の名称で使われていることが多い。

この植物油脂は、ボテとチップスを始め、カップ麺などに多く使われている。
また、コンビニなどのホットスナックも、パーム油を使って揚げられていることがほとんどだ。

このように、通常の食品に人知れず混ざっていることが多いのがパーム油の特徴だ。

パーム油が「健康に悪い」と言われるワケ

パーム油は食用としては「トランス脂肪酸より健康的」ということで使われ始めた油だ。
トランス脂肪酸は、科学的に手を加えることにより便利ではあるが、体に良い作用も与えず、脂肪の悪い部分だけ影響をもたらす厄介な油だ。

パーム油は、確かにトランス脂肪酸に比べたら健康的かもしれない。
一方で、パーム油は、トランス脂肪酸よりがんになりやすいという研究が発表されている。
ここら辺はいまだ研究が進んでいる途中なので、はっきりとしたことは言えないのだが…

加えて問題となるのはパーム油の消費量だ。
日本人は、年間で平均4kgものパーム油を摂取しているとされている。
年単位のものなので、さほど過剰すぎることはないと思うのだが、確かに他の油分と比べると多いといえるだろう。

油分は正しい量の範囲内であれば、消化を助け、栄養にもなってくれる体に良い成分だ。
しかし一方で、どんなに体に良い油だったとしても(ココナッツオイルでも)摂りすぎはかえって不健康を招くのだ。
いわゆる「過ぎたるは及ばざるが如し」なのだ。