高血圧ストレスって、何か関係があるのでしょうか。

ストレスによる高血圧は、実際に起こりうることがわかってきています。

高血圧の原因には様々なものがあります。
食事や運動不足はもちろん、緊張や寝不足など…
そんな中でも、ストレスは気がつくにくく、対処がしにくいものの一つです。

今回は、そんなストレスと高血圧のメカニズムについて、簡単にまとめてみました。

ストレスが高いと高血圧も上がってしまう

ストレスが高いと、血圧は上がっていきます。

その最たるものが「白衣高血圧」で、病院にいくと緊張で血圧があがってしまう、というものです。

もちろん、ストレスだけで重度の高血圧になってしまう!と断言するのは難しいですが、それでも高血圧の原因になりうるものは少しでも排除しておきたいところです。

高血圧によって動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞が招かれる前に、しっかりとストレスと高血圧の関係を把握しておきましょう。

なぜストレスで血圧が上がるのか

それでは、ストレスで高血圧になるメカニズムから説明していきます。

高血圧になる直接の原因は、ストレスによって生み出されるホルモン「アドレナリン」が作用しているとわかってきました。

「アドレナリンが出てきた」などどいう言葉は聞いたことがある人もいるかもしれません。
アドレナリンは、いわゆる興奮時に分泌される交感神経のホルモンで、怒っている時や、悲しい時など、「感情が高ぶっている状態」に多く分泌されます。

(逆に、リラックスしている状態ならアドレナリンは分泌されません。)

アドレナリンは、心拍数を高める効果を持っています。
また、ストレス時に同時に神経から分泌される「ノルアドレナリン」は、血管を収縮させる効果を持っているのです。

結果として、ストレスを感じているとアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが作用し、高血圧になってしまうわけです。

高齢者の方はストレスには要注意!

ストレスによる高血圧は、特に高齢者の方にその症状が顕著に表れてしまうとされています。

というのも、高齢になるにつれて、血圧を調整する機能は衰えてしまうからです。
できるだけ急激に感情を高ぶらせることは避け、落ち着いた生活をしていきたいものですね。