夜間高血圧は、「夜、睡眠中に血圧が上がってしまう」もしくは「夜になっても血圧が下がらない」という状態。
通常の血圧測定では発見できない症状なのだ。
気付かないうちに、危険な状態まで陥ってしまいやすいのが怖い。

普通、血圧は朝から日中にかけて上昇し、夜は下がるものだ。
しかし、夜も一定の血圧値を超えている場合、夜間高血圧と診断される。

今回は、夜間高血圧について簡単にまとめてみた。

夜間高血圧とは

最初に言った通り、夜間高血圧とは「夜、睡眠中の血圧が高い」状態のことを言う。

夜間高血圧には大きく分けて、

  • 夜間昇圧型:夜になって血圧が上がってしまう
  • 夜間非降圧型:夜になっても血圧が下がらない

この2種類のタイプになる。

眠っている間の高血圧(夜間高血圧)の基準値は?

夜間高血圧は、眠っている間の血圧の平均が、
「収縮期血圧(上の血圧)が120mmHg以上/拡張期血圧(下の血圧)が70mmHg以上」
になると夜間高血圧と診断される。

24時間分の血圧を測ることができる血圧計は、病院で貸し出しがされている。
また、最近では、携帯式の24時間分の血圧が測れる市販タイプも出ているようだ。

夜間高血圧の危険性

最後に、夜間高血圧だと、どうなってしまうのか?について調べてみた。
日本高血圧学会のガイドラインによると、夜間高血圧は、

  • 体の各部位(心臓、腎臓など)の機能が低下しやすい
  • 心血管病にかかりやすくなる

という事が判明しているそうだ。

夜間高血圧は、普段から自分が高血圧だと意識する機会がほぼないため、その進行にもなかなか気づくことが出来ない。
高血圧の人は、夜間高血圧である可能性が高い場合が多い。
一度は睡眠時にも、血圧を測ってみることをオススメする。