血糖値が高い」と言われ、「どんな症状が出るのか」不安に思ったことはないだろうか。
血糖値が異常に高いと、めまい等の症状が出て最悪失明してしまう。

そうならないためにも、身体に悪影響のない正常な血糖値を維持していきたい。

血糖値はどんなものか、その正常値・症状・下げる方法をまとめた。

血糖値とは?

血糖値って何?

血糖値の糖とはブドウ糖のこと。
ブドウ糖は炭水化物等に多く含まれる。
ブドウ糖の役割は、筋肉や脳を動かすためのエネルギー源だ

そして、ブドウ糖が血液中にどの程度含まれているかを血糖値と呼んでいる。
血糖値は高すぎると失明してしまう危険性もある。
健康な生活を送るために、この正常値を維持することをこころがけたい。

血糖値を下げるホルモン、インスリン

炭水化物を摂取すると、血糖が増え血糖値は上昇する。
この時、血糖値が高くなりすぎないようインスリンというホルモンが分泌される。
インスリンはすい臓から放出されるものだ。

このインスリンは血糖値を下げる働きを持つ唯一のホルモンでとても重要だ。

血糖値が上がるメカニズム

血糖値を下げるホルモンがあるのに、何故血糖値は上がってしまうのだろうか?

何らかの理由でインスリンが効きにくくなってしまうことがある。
この状況はインスリン抵抗性と呼ばれ、その理由はまだしっかり解明されていない。

インスリン抵抗性になると、インスリン以外に血糖値を下げるものがないためうまく血糖値は下がらない。
そのため、時間が経っても血糖値が下がらず、高いままになってしまうのだ。

血糖値の正常値はどのぐらい?どうやって測るの?

そもそも、血糖値の診断はどうやって行われるのだろうか。
血糖値は空腹時血糖という状態で測る。
空腹時血糖とは、前日の夕食から10時間以上絶食し翌朝に図った血糖値のことを指す。

検査する施設等によって数値が少し異なることもあるが、この空腹時血糖が80~110mg/dlだと正常と判断される。

血糖値が高いとどうなるの?

血糖値が高い時の症状

血糖値が高い状態を高血糖という。
高血糖になると、異様に喉が渇いたり、頻尿になってしまったりといった症状に悩まされる。

高血糖が失明を起こすかも

高血糖の状態が続くと、多くなったブドウ糖が血管の内側の壁にくっついてしまう。
血管の内側の壁にはたんぱく質が含まれており、たんぱく質とブドウ糖が結合すると活性酸素というものを産む。
この活性酸素は血管壁に異常を起こしてしまう作用を持っている。

すると血液中の成分がこの異常を修復しようとするのですが、血管内の一部に成分が集中することで血管内を細くしてしまう。
血液の流れが悪くなると、様々な症状がおきてしまうのだ。
その症状には糖尿病も含まれ、失明といった症状にもつながる。

血糖値をさげる方法

食べ物による血糖値コントロール

血糖値を上げる最大の要因は食事だ。
脂質の多い物を食べると血糖値は上がっていく。
特に、動物性脂肪は悪玉コレステロールを増やし動脈硬化も進めてしまう。

食べるなら、脂肪分の少ない肉にしたり野菜やキノコ等の食物繊維やビタミンを多く含んだ低カロリーのものと合わせると良い。
脂質の多い物を食べる前後の食事を脂質の少ないメニューにするなどの方法も効果的だ。

朝食を食べないと、身体がエネルギーや脂肪を貯めこみやすくなってしまう。
しっかりと朝食はとるようにしよう。

運動による血糖値コントロール

血液の中に含まれるブドウ糖の濃度を血糖値といい、ブドウ糖は脳や筋肉のエネルギー源だ。
運動をすると、このブドウ糖はエネルギーとして消費される
血液中のブドウ糖の量は減り、血糖値は下がっていくのだ。

運動によって血糖値を下げることは、インスリンの節約になったり体内の脂肪を燃やしやすくなったりいいことが多い。
例えば、ウォーキングを始めたり一駅前で降りて歩いてみたりといった軽い運動を生活に挟むと良いだろう。