《著者紹介》
福島 多香恵
椅子を使った運動「チェアロビクス®」を創案し登録商標を取得。体幹強化重視、疾病予防に役立つ独自の運動レシピを創っている。
LDLを減らすためには中性脂肪を燃焼すべし
コレステロールは、細胞膜の構成成分になるなど、重要な役割を持っています。
しかし、LDL(低密度リポタンパク質)が多いと動脈硬化が進行します。
しかし、LDL(低密度リポタンパク質)が多いと動脈硬化が進行します。
実はこのLDL、身体に蓄えられた中性脂肪を燃焼しなければ減らすことはできません。
今回は中性脂肪を燃焼させる運動をご紹介いたします。
きつい運動・極端な食事制限はやめよう!
“健康診断を受診する数ヶ月前に運動や食事制限をはじめて、健康診断が終了すると普段の生活に戻る”
という方がいらっしゃいます。
という方がいらっしゃいます。
コレステロール値が運動のモチベーションになることは素晴らしいことですが・・・
短期的な対応で無理を強いると逆効果!
注意が必要です。
例えば、極端な食事制限をすると脳は身体が飢餓状態だと判断して脂肪を溜め込みます。
また、運動をすることで大量のエネルギーが筋肉で消費されるのですが、きつすぎる運動では中性脂肪ではなく糖質が使われることを忘れてはいけません。
薬剤服用による肥満の方は運動が禁忌といわれています。関節痛や生活習慣病の方は運動前に必ずメディカルチェックを行ないましょう。
プレエクササイズをやってから有酸素運動をすると効果的!その秘密は「遊離脂肪酸」
運動で使われる筋肉のエネルギー源はブドウ糖と遊離脂肪酸です。
脂質が分解されてできた遊離脂肪酸を主なエネルギー源にすることで、肥満の予防や改善に役立ちます。
脂質が分解されてできた遊離脂肪酸を主なエネルギー源にすることで、肥満の予防や改善に役立ちます。
今回ご紹介するプレエエクササイズで無理なく筋肉を刺激すれば、成長ホルモンが分泌されて中性脂肪を遊離脂肪酸に分解することができます。
プレエクササイズで血中遊離脂肪酸濃度が高まった状態で有酸素運動を行なえば、脂肪燃焼効果が促進します!
中性脂肪を遊離脂肪酸に分解するプレエクササイズ
プレエエクササイズはスローモーションのようにゆっくり動くことが大切です。
- はじめに両脚を閉じて壁に体の背面をつけます。
鼻から息を吸って、口から息を吐きながら内腿とお腹を引締めます。誰かに帯をキュッと締められるイメージです。
- お腹や内腿の収縮を感じられるようになったら、そのまま足だけ壁から10cm程離します。
- 鼻から息を吸って、口から吐きながら内腿とお腹が緩まないように膝をゆっくり軽く曲げていきます。
空気椅子に座るイメージです。膝が足より前に出ないように気をつけましょう!
- 鼻から息を吸って、口から吐きながらゆっくり戻します。
椅子を使った腕立て伏せ「キツツキ」もオススメです。
椅子の座面両手をついて、ゆっくり肘を曲げて、ゆっくり戻します。肩の真下に手は置きましょう。
これらのエクササイズは2日に1回、4回以上行ないましょう。
有酸素運動で遊離脂肪酸を燃焼する!
プレエクササイズで分解された遊離脂肪酸が再び脂肪に戻らないうちに有酸素運動で燃やしましょう。
お散歩やランニングなど好きな運動を15分以上続けてください。
その場で足踏みすれば狭いスペースでも燃やせます。
水分補給を忘れずに、気軽に楽しく続けていきましょう。