皆さんはトクホマーク、ご存知でしょうか。
近年トクホマークの付いたお茶や食品が増えていて、中性脂肪やコレステロールを下げるものも注目されています。

そもそもトクホはどういう商品で、どう選んだらよいのかなど今回は中性脂肪やコレステロールを下げるトクホ商品について勉強していきましょう。


スクリーンショット 2016-07-07 21.23.24《著者紹介》
柴内さおり
管理栄養士。社員食堂、栄養相談、商品開発などの仕事を経験する中で、食べたものが自分のからだをつくっているということを再認識。現在はアプリでのダイエットアドバイスやコラム作成を中心に活動、食の大切さを日々発信している。食べることが大好きな一児の母。


トクホマークって?

トクホとは特定保健用食品の略で、人のからだに良い影響を与える機能性成分(生体機能調節成分)を含んだ商品のうち、病気の予防や健康維持、増進に効果があると人による臨床試験で確かめられたもののみにつけられています。

厚生労働省の認可を受けているので、その商品に記載されている健康効果は嘘、偽りのないもので、安全性も確保されているといえます。

ただ医薬品ではないので、特定の疾病を治癒するものではないということも覚えておきましょう。

中性脂肪、コレステロールを下げるといわれている商品の選び方

中性脂肪、コレステロールを下げるといわれている商品には以下のような機能性成分が使われています。その特徴をまとめてみました。

  • キトサン:血中コレステロール改善作用
  • 難消化デキストリン:脂肪の吸収を抑制、脂肪排泄を増加させ食後の血中中性脂肪の上昇を抑制
  • 茶カテキン:体脂肪低減効果、抗酸化作用、殺菌作用、高血圧低下作用、血糖値上昇抑制作用
  • ケルセチン配糖体:脂肪分解酵素の働きを活性化

例えばトクホのお茶の場合、食事から摂取される脂肪に働きかけるものと、からだについた脂肪に働きかけるものに分けられます。

脂肪になりやすい動物性脂肪(牛脂や豚脂、バターなど)が好き、今日は焼き肉を食べる予定がある、などの場合は食事と一緒にこれらの機能性成分を含むお茶を飲んで、食事で摂りすぎた脂肪に働きかける商品がおすすめです。

一方、脂っこいものはあまり好みではないけど、からだの脂肪が気になるという場合は、ついてしまった脂肪に働きかける商品がおすすめとなります。

購入する際には商品に記載されている内容をしっかり確認しましょう。
似たような効果が記載されている場合は、ノンカフェインであったり、血糖値にも働くなど違ったメリットを重視して選ぶのも一つの方法だと思います。

購入したらどのくらいで効果が得られるの?

トクホ商品の効果を得られるまでの期間は人によってさまざまです。

まずは臨床試験のデータにある期間を実施してみましょう。
1日どのくらいの量を何日間続けたなどの臨床試験データは商品に記載がある場合もあれば、ホームページに載っているものもあります。
しっかり確認しておきましょう。


いかがでしたか?

トクホ商品は飲料、食品など1,225品目(平成28年2月2日現在)もあります。
種類も多ければ、特化した成分やその働きも様々です。

いつも選んで食べているものにトクホ商品がないか探してみてください。
食べているものがあなたのからだをつくっています。
主食・主菜・副菜のそろった食事にプラスして、健康的なからだをつくっていきましょう!

参考:国立健康・栄養研究所HP