Apple Watchを使用して、1週間程度のデータを用いれば、高い確率でユーザーの高血圧と睡眠時無呼吸症候群を予測できる。
といった内容の研究発表が先日された。

Apple Watchには様々な機能が搭載されている。
それらの機能を用いて集めたデータを統合すると、ユーザーの健康面を推し量ることができるのだという。

あくまでも外的要素からの診断なので、実際の血圧の数値などは自身で測ってもらう必要があるが、それでも「無料のアプリで生活習慣病を予知できる」というのは確かに画期的だ。

今回は、そんなApple Watchの健康診断機能の研究発表についての記事を紹介する。

Apple Watchの機能と機械学習で習慣病を予測

Apple Watchには、小さな見た目に反して様々な機能が搭載されている。
わかりやすいものではGPSなどがあげれられる。

高血圧の予測というと、そんな機能の中に「血圧計」などもふくまれていそうに聞こえるが、そういうわけではない。
冒頭で説明した通り、一見関係のなさそうな機能たちによるデータを複合して、「高血圧、睡眠時無呼吸症候群」の予兆を診断しよう、という研究なのだ。

機械アルゴリズムでユーザーの状態を診断、習慣病を予測

「機械アルゴリズム+Apple Watchの心拍センサー+歩数計」
この3つを用いて、高血圧と睡眠時無呼吸症候群が正確に予測できるのだという。

確率も非常に高く、それぞれ80%、90%以上の精度で予測ができるそうだ。

これら2つの病気は、症状が現れづらい代わりに、他の重大な病気につながりやすい、という厄介な習慣病だ。
それがApple Watchによって予測ができる、というのは、なかなか革命的なのではないか…?!

実用にはまだまだ遠いかも…

ただし、この研究はあくまで外的要素から判断しているのみであって、実際の数値を出してくれているわけではない。
加えて、機械的アルゴリズムの部分にも改善の余地はまだまだあるようだ。

研究を発表して以降、精度をあげる研究は続けられているようなので、続報を待ちたい。